Letter 遺伝:植物のMITE mPingは葯培養で動き出す 2003年1月9日 Nature 421, 6919 doi: 10.1038/nature01218 転移因子は、真核生物ゲノムのかなりの部分を占め、ゲノムの進化と多様化に寄与している。MITE(Miniature Inverted-repeat Transposable Element)は転移因子の主要分類群の一つであり、トウモロコシ、イネ、シロイヌナズナ、ヒト、昆虫、線虫などの植物および動物のゲノムに普遍的に分布している。しかしながら、活性のあるMITEはこれまで同定されておらず、MITEの転移機構と真核ゲノムにおける蓄積についてはほとんど解明されていない。本論文では、イネ(Oryza sativa)ゲノムで見いだされた、miniature Ping (mPing)と命名した新しいクラスのMITEについて報告する。mPing因子は葯由来の培養細胞で活性化され、元の部位から効率的に切り出されて新たな座位に再挿入される。Ping因子は、構造的にmPingに関連し、PIFファミリーのトランスポゼースをもつ。このPing因子は、イネのある亜種の進化において、このMITEファミリーが最近増幅したことに関与すると推察される。 Full Text PDF 目次へ戻る