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宇宙:イオの中性雲とプラズマトーラスへの供給源として火山活動により噴出する塩化ナトリウム

Nature 421, 6918 doi: 10.1038/nature01292

木星の衛星イオの大気は極端に希薄で時間変動し、空間的に不均一である。この大気の成分としてはこれまで、わずかにSO2やSO、S2の分子が確認されているのみで、可能な供給源としては、霜の昇華や地表面のスパッタ現象、活発な火山活動などが考えられる。イオをNaの雲が取り巻いていることは、ほぼ30年前から知られているが、大気中での必要なナトリウム供給源は、未だ確認されていない。イオのプラズマトーラスに塩素が検出されたことやイオの火山性ガスモデルに基づき、大気の重要な成分として最近、塩化ナトリウムが提案されている。本論文で我々は、イオの大気にNaClを検出したことを報告する。NaClは、全平面にわたって平均すると、わずか0.3%程度の組成にしかならないが、急速な光分解と地表での凝結のせいで、おそらくSO2よりも小さな領域に制限されているのであろう。火山性ガス中のNaClの推定量は予測よりも少ないが、このような火山性の噴出ガスは、イオの中性雲とプラズマトーラスに存在するNaとClの重要な供給源となっている。

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