Letter

物性:La0.5Ca0.5MnO3における、電荷が規則配列した強磁性相

Nature 420, 6917 doi: 10.1038/nature01299

混合原子価亜マンガン酸塩は、その異常な磁気、電気および構造の相転移で知られる。例えば、La1-xCaxMnO3の相図をみると、100-260Kの範囲にある転移温度より下では、0.2<x<0.5の化合物は強磁性かつ金属性である一方、0.5<x<0.9のものは反強磁性で電荷は規則的に配列している。x = 0.5付近の狭い領域では、これらのまったく異なる基底状態が共存していると考えられている。関連化合物のLa0.25Pr0.375Ca0.375MnO3では、電荷の規則配列と乱れが共存しうることが示されている。今回我々は、La0.5Ca0.5MnO3の電子顕微鏡データから、これらの共存相の分布を明らかにし、これら以外の予想されていなかった相を発見した。電子線ホログラフィーとフレネルイメージングを用いて、数個の結晶粒にわたるマイクロメートルサイズの強磁性領域が同様のサイズの局所磁化をもたない領域と共存することを見いだした。ホログラフィーから、強磁性領域はMn原子1個あたり3.4±0.2ボーア磁子の局所磁化をもつことが示された(スピンが整列しているときの値はMnあたり3.5μβ)。我々は、電子線回折と暗視野像を用いて、電荷の規則配列が正味の磁化をもたない領域に存在し、驚くことに強磁性領域においても生じうることを示す。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度