Letter 免疫:ヘルパーT細胞はin vivoで2型自然免疫を調節する 2002年12月19日 Nature 420, 6917 doi: 10.1038/nature01202 2型免疫が粘膜局所を病原体から守るためには、自然免疫と適応免疫の調和のとれた統合を必要とする。2型反応の調節不良は、アレルギーや喘息という結果を生む。2型ヘルパーT (TH2)細胞は、インターロイキン(IL)-4、IL-5、IL-9およびIL-13のようなサイトカインを作りだし、自然免疫細胞の有毒なメディエーターとともに、腸内寄生虫(蠕虫)や節足動物のような侵略者の住みにくい環境を確立するように働く。炎症局所での自然免疫細胞の調整におけるTH2細胞の重要性は知られていない。本論文では、2型に偏った免疫反応が、適応免疫とは独立して開始されることを示す。B細胞やT細胞が存在しない状態では、消化管寄生虫Nippostrongylus brasiliensisに感染したマウスの組織に、IL-4を発現する好酸球が集まるが、脱顆粒は起こらなかった。CD4T細胞で免疫系を再構築すると、T細胞が同種の抗原で刺激された場合にのみ、脱顆粒したIL-4産生細胞の蓄積が促進された。脱顆粒は組織破壊と関連があり、好酸球を枯渇させた場合には組織破壊の程度は弱まった。ヘルパーT細胞は、サイトカイン反応性ではなく、好酸球の細胞傷害性を抗原特異的なものにしている。これが組織傷害を免疫が誘発される部位に限定する、今まで知られていなかったメカニズムを説明している。 Full Text PDF 目次へ戻る