Letter 細胞:ショウジョウバエでは、RNAプロセシングを行うエキソソームが伸長作業中のRNAポリメラーゼIIに結合している 2002年12月19日 Nature 420, 6917 doi: 10.1038/nature01181 RNAポリメラーゼII伸長複合体には、転写伸長を促進し、メッセンジャーRNA前駆体(mRNA前駆体)のプロセシングを触媒する複数の因子が含まれている。よく保存された伸長因子Spt6は、活発に転写が行われている場所にすばやく、確実に運ばれる。ここでは、精製時にショウジョウバエのSpt6(dSpt6)がエキソソームと挙動をともにすることを報告する。エキソソームは3'→5'エキソリボヌクレアーゼ複合体で、構造RNAのプロセシングと、不適切なプロセシングを受けたmRNA前駆体の分解に関与する。ショウジョウバエの核抽出物の免疫沈降実験によって、エキソソームには伸長因子dSpt5やRNAポリメラーゼも結合していることがわかった。in vivoでは、エキソソームサブユニットは正常な発生の際に多糸染色体上の活発に転写されている遺伝子座にSpt6とともに局在し、遺伝子誘導にともなって熱ショック遺伝子座へとさかんに運ばれる。さらに、高分解能のクロマチン免疫沈降実験によれば、このエキソソームは熱ショック遺伝子の活発に転写されている部分へと運ばれていることがわかった。これらのデータは、転写伸長に伴ってエキソソームを介したmRNA前駆体の走査が行われると考える物理的根拠となる。 Full Text PDF 目次へ戻る