Letter 細胞:Doubletimeによってリン酸化されたショウジョウバエのPeriodタンパク質の分解にSlimbが果たす役割 2002年12月12日 Nature 420, 6916 doi: 10.1038/nature01272 時計タンパク質の安定性を1日の時間帯に応じて調節するには、タンパク質のリン酸化が重要な役割を果たしている。動物の概日時計のよく保存された特徴は、Period(Per)タンパク質の量とリン酸化の程度が日周リズムを示すことで、これは正常な時計の進行に不可欠である。動物でのPerタンパク質の量とリン酸化の調節には、カゼインキナーゼIe(CKIe)が重要な役割を担っている。このことが初めて明らかにされたのは、脊椎動物のカゼインキナーゼIeの相同体であるショウジョウバエのDoubletime(Dbt)の研究においてであった。しかし、DbtがどのようにしてPer量を調節するのかは不明である。今回、細胞培養系を用いて、DbtがPerのリン酸化の進行を促進し、その結果として過剰にリン酸化されたイソ体がユビキチン‐プロテアソーム経路によって急速に分解されることを明らかにした。Slimbはユビキチン‐プロテアソーム経路で働くF‐ボックス/WD40反復配列タンパク質で、リン酸化されたPerを選んで結合し、その分解を促す。slimbを過剰に発現させたり、ドミナントネガティブ型slimbを時計細胞で発現させたりすると、ショウジョウバエの正常な周期的活動が損なわれる。今回の知見は、過剰にリン酸化されたPerがSlimbとの結合によってプロテアソームに運ばれることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る