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発生:卵割期胚の中心体に局在するmRNAの非対称な分配

Nature 420, 6916 doi: 10.1038/nature01241

発生過程において、細胞運命のちがいは細胞間相互作用やパターン形成分子の非対称な分配によって生じる。非対称な分配は、片方の娘細胞へアクチン微小繊維に沿った方向性を持つ輸送がなされることや、片方の娘細胞へ分配される細胞表層領域へ決定因子が局在することにより起こることが知られている。本研究で我々は、軟体動物の胚において見られた、非対称分配の三番目となる機構について報告する。この機構では、細胞の種類によってそれぞれ異なるメッセンジャーRNAが中心体に結合し、その後細胞分裂において非対称に分配される。当初、これらの非対称分配されたmRNAは細胞質に広く分散しており、その後、微小管依存的な機構で中心小体周辺マトリクスに局在するようになる。細胞の有糸分裂中に、それらは中心体から離れ、アクチン繊維に沿って、動物極側の娘細胞に分配される予定の細胞表層領域に移動する。間期の中心体を実験的に二つもたせた細胞ではmRNAは正しい中心体に蓄積することから、mRNAの移行の制御は中心体のちがいに依存していることが示される。中心体上のmRNAの集積を阻害することにより、この現象は続いて起こる表層への局在に必要であることがわかる。これらの現象はmRNA局在の複雑なパターンを産み出し、異なるmRNAが同等の細胞系譜と発生能力を持つ細胞を異なるグループに分けていく。

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