Review Article 細胞:細胞生物学におけるRho GTPアーゼの役割 2002年12月12日 Nature 420, 6916 doi: 10.1038/nature01148 Rho GTPアーゼは、全ての真核細胞にあって、さまざまな情報伝達経路を制御する分子スイッチである。アクチン細胞骨格の調節にきわめて重要な役割を果たしていることで主に知られているが、細胞極性や微小管の動態、膜輸送経路、転写因子の活性などに影響を与える力を持つことも、おそらくそれと同じ程度に重要である。こういう生物学的な複雑さの根底にあるのは、生化学的には単純な図式で、つまり2つのGTPアーゼのスイッチを切り換えることによっていくつかの異なった情報伝達経路を協調的に活性化するというものだ。そういう経路には複数のスイッチが組み込まれて空間的、時間的に限定して活性化されるようになっており、Rho GTPアーゼが真核生物の細胞過程にこのような重要な役割を果たしていることは当然といえる。 Full Text PDF 目次へ戻る