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生態:寄生者が同所的および異所的な宿主多様化に果たす役割

Nature 420, 6915 doi: 10.1038/nature01164

搾取者(寄生者および捕食者)は、その宿主または被食者の多様化、そして最終的には種分化に重要な役割を果たすと考えられている。搾取者は、搾取者に対する耐性戦略が多様な場合、または搾取者耐性にかかわる適応度コストが存在する場合に、同所的(個体群内における)多様化を促進する可能性がある。搾取者はまた、以前なかったさまざまな選択圧を生じてランダムな分岐の速度を速めることで、異所的(個体群間における)多様化を促進する可能性もある。今回、空間的構造を有する微小生態系で、寄生者である毒性ウイルス(ファージ)が蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)の多様化に及ぼす影響を調べた。本論文では、ファージが存在しない場合には、細菌の空間的ニッチへの特殊化が速やかに起こり、それぞれの個体群に同様の多様化パターンが見られることを示す。ファージが存在する場合は、ファージがもたらす宿主密度の低下(資源をめぐる競争を低下させる)の結果、同所的多様化は大きく低下した。これとは対照的に、個体群を分岐進化的経路に進めるようにファージがもたらす耐性選択の結果、異所的多様化は大きく上昇した。以上の結果から、搾取者は個体群間の多様化を促進できるものの、資源をめぐる競争によって生じる多様化選択に対抗することで個体群内の多様化を抑制している可能性があることがわかる。

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