Letter 免疫:CD4+CD25+調節性T細胞はLeishmania majorの存続性と免疫をコントロールする 2002年12月5日 Nature 420, 6915 doi: 10.1038/nature01152 病原体の宿主内での長期的な存続は、再感染に対しての強い抵抗性を宿主が維持できるようにもする。これは随伴免疫と呼ばれ、結核やリーシュマニア症のような感染性疾患の顕著な特徴である。免疫をもつ個体において、潜伏性を確立する病原体の能力は、病気の再発に対してしばしば重大な影響をもつ。本論文で我々は、感染抵抗性のC57BL/6マウスの感染治癒後に皮膚リーシュマニア症を起こすLeishmania majorの存続が、内在性のCD4+CD25+調節性T細胞集団によって調節されていることを示す。この細胞は、未感作のマウスやヒトでは末梢CD4+T細胞の5〜10%を占め、in vivoで、病原によって引き起こされ得るいくつかの反応、特に自己抗原に対するT 細胞の反応を抑制している。L.major感染の間に、CD4+CD25+T細胞は真皮中に蓄積し、そこでインターロイキン10依存的な機構とインターロイキン10非依存的な機構の両方によって、CD4+CD25+-エフェクターT細胞が病巣から寄生虫を排除する能力を抑制する。IL-10の活性に欠陥があるマウスでは、免疫による寄生虫が一掃されると、再感染に対する免疫が失われる。このことは、慢性的な感染局所におけるエフェクターT細胞と調節性T細胞との間に確立された平衡状態が、寄生虫と宿主の両者の生存戦略を映し出しているものかもしれないことを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る