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生化学:RAD51-BRCA2複合体の構造からDNA組換えについて得られる考察

Nature 420, 6913 doi: 10.1038/nature01230

乳癌感受性タンパク質BRCA2は、相同的組換えによるDNA修復系において、リコンビナーゼであるRAD51の働きを制御している。本論文では、BRCA2の進化上よく保存された配列(BRC反復配列)とRAD51のRecA相同ドメインとで形成された複合体の構造を報告する。BRC反復配列は、RAD51モノマーがオリゴマー形成する際にモノマーどうしの結合面となるモチーフによく似ているため、BRCA2がRAD51核タンパク質フィラメントの集合を制御できることになる。このRAD51核タンパク質フィラメントは、DNA組換えの際に起こるDNA鎖対合反応に不可欠である。RAD51のオリゴマー形成モチーフはRecA類似のリコンビナーゼでは非常によく保存されていて、核タンパク質フィラメントの形成機構には共通の進化起源があることをはっきり示しており、このモチーフがBRC反復配列に正確に反映されている。BRC反復配列を変化させるような癌関連変異は、BRC反復配列とRAD51とのあいだにあると考えられる相互作用を妨げる。このことから、癌に対する感受性が生じる機構の構造面からの考察が得られる。

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