Letter 材料:金属窒化物および金属イミドと水素の相互作用 2002年11月21日 Nature 420, 6913 doi: 10.1038/nature01210 清浄で健康な環境を求めて、水素に基づくエネルギー利用のための技術開発に多大な努力が払われてきた。懸案は水素貯蔵のための実際的なシステムが必要なことで、この問題は数十年の研究を経ても未解決のままだ。このため、先進炭素材料による水素貯蔵の可能性が注目を集めてきた。しかし、これら材料の水素貯蔵能力を確定し、機構を理解するにはまだ多くの研究が必要である。我々は以前に、アルカリをドープしたカーボンナノチューブによる水素の取り込みについて報告したが、他の研究者は再現できなかった。我々は、重量増加の大部分はアルカリ酸化物が大気から捕捉した水分であったことを認識し、Pinkertonらもこれを実証した。今回我々は、別の材料系である窒化リチウムが水素貯蔵媒体となる可能性をもつことを報告する。窒化リチウムは通常、電極として、あるいは、2成分または3成分窒化物合成の出発物質として使われる。さまざまな技術を用いて、この材料が大量の水素を可逆的に取り込みうることを示す。この材料を実用化するには、使用可能な圧力での水素放出に必要な温度が高すぎるものの、金属―N―H系は可逆的な水素貯蔵の有望な方法だと思われるので、よりいっそうの研究が必要である。 Full Text PDF 目次へ戻る