Letter 地球:アゾレスプリュームで始生代の海洋マントルリソスフェアが再利用された証拠 2002年11月21日 Nature 420, 6913 doi: 10.1038/nature01172 大洋中央海嶺と海洋島の玄武岩に見られる組成の違いは、マントル対流の形式について重要な制約を与えている。また、プリューム内部の不均質のスケールと性質、及びマントル内部で不均質物質が持続される程度は、地表で観測する玄武岩組成の空間的変化に反映されている可能性があると考えられている。ここでは、アゾレス群島を横切る断面で得られた溶岩のオスミウム同位体データについて報告し、マントルプリュームと考えられるところを横切る対称系のパターンで変化していることを示す。プリュームの中心からの溶岩の多くは、大体の海洋島玄武岩よりも低い187Os/188Os比を持っており、中にはサブコンドライトの187Os/188Os比にまで及ぶような、これまで海洋島玄武岩について報告されたどの値よりも低いものもある。このような低い値を与えるには、鉄分が少ないというアゾレスプリュームの性質と一致した、枯渇し、ハルツバージャイト(斜方輝石かんらん岩)的なマントルが起源である必要がある。レニウムが枯渇するモデルの年代は25億年にまで及び、オスミウム同位体の徴候からはイベリアの大陸下リソスフェアマントルが起源ではないことが推測される。その代わりに、我々はオスミウム同位体の徴候は深部起源であると解釈し、その上の海洋地殻からはがれた始生代の海洋マントルリソスフェアが再利用された可能性があることを示す。これが正しいとすると、我々のデータは始生代における深部のマントル沈み込みと海洋マントルリソスフェアの保持に対する証拠になる。 Full Text PDF 目次へ戻る