Letter

生理:p75はNogo、MAG、OMgpの補助受容体としてNogo受容体と相互作用する

Nature 420, 6911 doi: 10.1038/nature01176

神経突起の成長の阻害では、同じNogo受容体(NgR)を介して作用を示すミエリン成分がいくつかあり、その中にはNogo-A(Nogo-66)、オリゴデンドロサイトミエリン糖タンパク質(OMgp)、ミエリン結合糖タンパク質(MAG)などが含まれる。NgRがグリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)アンカー型タンパク質であるということは、応答するニューロンの内部に阻害シグナルが伝達されるためにNgRの他にも膜貫通タンパク質が必要なことを意味している。本論文では、ニューロトロフィンファミリーの成長因子の受容体である膜貫通タンパク質p75が、NgRと特異的に相互作用することを明らかにする。p75ノックアウトマウス由来のニューロンは、ミエリンあるいは前述のNgRリガンドのどれに対しても応答性を失うことから考えて、NgRを介したシグナル伝達にはp75が必要である。またp75-NgRの相互作用を妨げると、これらの阻害体の活性が低下する。さらに、細胞内ドメインを欠失した短縮型p75タンパク質を一次ニューロンで過剰に発現させると、やはりこれらの阻害体による作用が弱くなることから、p75がNgR-p75受容体複合体のシグナルトランスデューサーであることが示唆される。したがってp75とその下流のシグナル伝達経路を阻害すれば、軸索が損傷を受けても、中枢神経系のミエリンが関わる阻害作用の多くは克服できるかもしれない。

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