Letter 宇宙:中性子星のX線バーストでのスペクトルに見られる、重力によって赤方偏移した吸収線 2002年11月7日 Nature 420, 6911 doi: 10.1038/nature01159 中性子星の基本的特性は、低温の原子核の状態方程式、つまり星を構成する粒子間の強い相互作用の物理によって決められる圧力と密度の関係の直接的な検証を与える。これらの特性を決定するための最も直接的な方法は、中性子星の光球でつくられたスペクトル線の、重力による赤方偏移を測定する方法である。状態方程式は質量と半径の関係を示す一方で、中性子星表面での重力による赤方偏移の測定は、質量と半径の比率に対して直接的な制約を与える。本論文では、低質量のX線連星EXO0748-676の28回のバースト時のスペクトルに見られる、著しい吸収線の発見について報告する。我々は、顕著な吸収線を、Fe xxviと Fe xxvの n= 2-3 および O viiiの n = 1-2による遷移であると同定した。それらすべては、それぞれの遷移について、わずかな不確実性の範囲内で、z = 0.35 の赤方偏移に一致することを示した。宇宙物理学的に妥当な範囲の質量(M 〜1.3-2.0倍太陽質量)に対して、この赤方偏移の値は、通常の原子核物質により構成された中性子星のモデルと完全に一致し、同時に中性子星が他の物質から構成されているというモデルを除外するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る