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細胞:Nbs1は高等脊椎動物の細胞での相同組換えによるDNA修復に不可欠である

Nature 420, 6911 doi: 10.1038/nature01125

DNA二重鎖の切断は複製に際して起こるが、電離放射線によっても引き起こされる。この二重鎖切断を修復できる経路は少なくとも2つ存在する。非相同末端結合と相同組換え(HR)である。この2つの経路は本来、互いに無関係だが、酵母Saccharomyces cerevisiaeではタンパク質Mre11、Rad50、Xrs2が両経路に関与している可能性がある。脊椎動物の細胞においては、Mre11欠失変異およびRad50欠失変異が致死的であるため、二重鎖切断の修復にMre11-Rad50-Nbs1複合体がどんな働きをしているかは正確にわかっていない。本論文では、高等脊椎動物の細胞においてはHRの関与する修復にNbs1が不可欠なことを報告する。Nbs1を破壊すると、他のHR欠損変異体と同様に、遺伝子変換や姉妹染色分体交換が抑制される。実際、部位特異的な二重鎖切断修復の分析から、Nbs1破壊細胞では、こうした切断の発生後に起こるHR現象が著しく減少するのが見られた。Nbs1破壊細胞でまれに起こる組換えには、異常構造が見られることが多かったが、これはおそらく通常では起きない乗り換えで生じたと思われる。このことから、Nbs1複合体は組換え中間体を処理するのに必要なのではないかと考えられる。

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