Letter

生化学:マジック角度回転固体NMR分光学によって決定されたタンパク質の構造

Nature 420, 6911 doi: 10.1038/nature01070

代表的な一連のタンパク質構造を決定することは、構造ゲノミクスにおける重要な目的である。アミロイド系や膜タンパク質のような、容易には結晶を形成しないタンパク質や、液体NMRでは測定のできないタンパク質の構造研究では、個体NMRが重要な役割を果たす可能性がある。本研究では、マジック角度回転(MAS)固体NMRによって決定したタンパク質の構造を報告する。α‐スペクトリンのSrcホモロジー3(SH3)ドメインの微小結晶性試料について、ほぼ完全な13Cと15Nの共鳴の帰属により、一連の距離制限を抽出する基礎が作られた。これらの距離制限は、生合成により部位特異的に変異を導入し標識化した試料のプロトン駆動スピン拡散 (proton-driven spin diffusion, PDSD)スペクトルから得られたが、試料は[1,3-13C]グリセロールまたは[2-13C]グリセロールを炭素源として培養した細菌由来のものである。これにより、7Åおよぶ長い距離相関を観測することができるようになった。計算されたα‐スペクトリンSH3ドメインの全体的な折りたたみ方は、286の残基間13C-13Cと6つの15N-15Nの距離制限に基づいたものであり、これらはすべてMAS固体NMRで得られたもので自己矛盾しない。このMAS NMR法は細菌で発現することがある小型の膜タンパク質に広く適用可能と考えられる。

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