Letter 細胞:プロリルイソメラーゼPin1は遺伝子損傷後のp53の機能を制御するメカニズムを明らかにする 2002年10月24日 Nature 419, 6909 doi: 10.1038/nature01120 腫瘍抑制因子p53は、さまざまな刺激に対して細胞周期の進行を停止させるか、あるいはアポトーシスを誘導するかという細胞決定において重要である。p53の翻訳後修飾や他のタンパク質との会合は、p53の安定性の調節や転写活性に関係している。本論文で我々は、DNA損傷の際に、p53がペプチジル‐プロリルイソメラーゼであるPin1と相互作用し、細胞周期やアポトーシスに関与する多くのタンパク質の機能を調節することを報告する。この相互作用はp53のリン酸化に完全に依存しており、また、セリン33、トレオニン81、およびセリン315を必要とする。Pin1が結合すると、p53の高次構造変化が起こり、トランス活性化能が亢進する。UV処理されたPin1-/-細胞では、p53は効率よくMdm2から解離することができないので、p53の安定化が妨げられる。その結果、Pin1-/-細胞ではp53依存性の応答の低下が見られ、またこれはP53によって調節されるいくつかの遺伝子の転写活性の減弱と関連している。我々の結果は、ストレスによって誘導されるリン酸化に引き続いて、p53はその生物機能を発揮するために、Pin1と複合体を形成し、コンホメーション変化を起こす必要があることを示唆するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る