Letter

宇宙:メソスケール数値モデルを用いた火星火山の大気熱循環シミュレーション

Nature 419, 6908 doi: 10.1038/nature01114

火星周回カメラの画像で明らかにされたとおり、メソスケール(<100km)気象現象は火星に広く存在する。データの入手が制限されるため、数値モデルは、火星の大気力学を研究する重要な手段を提供する。しかし、もともとこのような研究に利用されてきた大気大循環モデルの分解能は、中規模現象を解明するには十分でない。これらの比較的小規模な現象のより良い解明に役立てるため、最近は中規模モデルが導入されてきている。本論文では、火星領域大気モデルシステムを用いて、アルシア・モンス火山のカルデラ上方に観測された中規模の螺旋状塵雲をシミュレートする。我々のシミュレーションは、240kmから3kmの範囲の格子サイズの入れ子モデルになっている階層構造をもつ。塵雲はより巨大な光学的に薄い熱循環の指標であることがシミュレーションにより明らかとなった。熱循環は30kmの高さにまで達し、塵を水平方向に数千kmにわたって運搬することが示された。

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