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免疫:腫瘍由来の可溶性MICリガンドはNKG2Dの発現とT細胞活性化を低減する

Nature 419, 6908 doi: 10.1038/nature01112

腫瘍関連リガンドによるNKG2D受容体への会合は、リンパ球の自然あるいは適応応答を活性化することにより、腫瘍の拒絶を促進すると考えられる。ヒトでは、NKG2Dはほとんどのナチュラルキラー細胞、γδT細胞、およびCD8αβT細胞で発現している。NKG2Dのリガンドには、主要組織適合複合体クラスI相同体であるMICAとMICBが含まれ、これらは細胞性ストレスのシグナルとして機能している。これらの分子は大部分の細胞や組織には存在しないが、ウィルスや細菌の感染により誘導され、またしばしば上皮性の腫瘍に発現している。MICがNKG2Dと会合すると、ナチュラルキラー細胞の活性化が起こり、また抗原特異的なエフェクターT細胞に共刺激を与える。本論文で我々は、MICの結合により、NKG2Dのエンドサイトーシスと分解が誘導されることを明らかにする。癌患者から得られた腫瘍浸潤T細胞およびその末梢血T細胞の大半で、NKG2Dの発現は顕著に低下している。この全身的な発現低下は、腫瘍由来の可溶性MICAが体内を循環していることに関連しており、NKG2Dの下方制御、さらに腫瘍抗原に特異的なエフェクターT細胞の反応性の著しい低下を引き起こす。このようにしてT細胞の働きをとめることは、おそらく腫瘍の免疫回避を促進すると考えられ、またおそらく感染に対する宿主の抵抗性を損なうと推論される。

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