Letter 発生:Cdc6の合成はアフリカツメガエル卵母細胞のDNA複製能を制御する 2002年10月17日 Nature 419, 6908 doi: 10.1038/nature01032 初期胚の分裂周期は卵母細胞のDNA複製能力に依存している。減数分裂の間、卵母細胞はこの能力を一時的に失う。減数分裂直前のS期を一回通過した後、卵母細胞は減数分裂に進入し、第一減数分裂前期(G2期)で速やかに休止する。休止していた卵母細胞は、ホルモン刺激により減数分裂を再開し、卵割胞崩壊(GVBD)の直後の第一減数分裂においてDNA複製能を再獲得するが、受精するまで複製は抑制される。減数分裂の間に卵母細胞がどのようにして複製能を失い、再獲得するのかということは、正常な配偶子が形成される過程を理解する上で重要な問題である。本研究で我々は、アフリカツメガエル(Xenopus)の未成熟な卵母細胞でDNA複製が起こらない現象は、Cdc6タンパク質の欠如と他の複製開始タンパク質の細胞質への局在とが原因であることを示す。未成熟の卵母細胞にCdc6タンパク質を注入してもDNA複製を誘導しない。しかし、GVDBが進行している卵母細胞へCdc6を注入すると、タンパク質合成を阻害してもDNA複製を誘導するのに十分である。我々の結果は、減数分裂における卵母細胞のDNA複製能力の確立を制限する事象は、GVDBとCdc6タンパク質合成のみであることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る