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進化:3種のシギ・チドリ類に見られる配偶者間の遺伝的な類似度と婚外仔形成

Nature 419, 6907 doi: 10.1038/nature01104

血縁関係の近い雌雄の交配は子孫の適応度を下げることが多く、その理由はおそらくホモ接合によって劣性の有害対立遺伝子が発現に至るためである。数種の動物の研究から、両親の遺伝的類似度が高いと繁殖成功度が低くなることや、個体のもつ遺伝的多様性が高まることに伴って、生存率とその他の適応度の数値も高まることが明らかになっている。これらの研究からすると、自然選択は遺伝的に類似した個体どうしの交配を忌避する方向に働くのかもしれない。しかし、他の配偶相手がいないなど、社会的な配偶者選択が制限されると、遺伝的に似た相手と交配することもある。こうした場合には、雌は血縁関係の薄い雄との婚外交尾をしようとする可能性があることが示唆されているが、その証拠がなかったり、あっても薄弱だったりしている。本論文では、3種のシギ・チドリ類において、社会的な配偶者どうしの遺伝的類似度と、婚外関係で母親や父親(この場合を「準寄生(quasi-parasitism)」という)になる率との間に、強い正の相関関係があることを報告する。我々は、婚外仔の形成が、遺伝的に類似した相手との配偶関係形成に伴う負の影響を回避するうえで適応的な行動戦略となる可能性があると考える。

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