Article 生化学:細菌の多剤排出タンパク質AcrBの結晶構造 2002年10月10日 Nature 419, 6907 doi: 10.1038/nature01050 AcrBは、大腸菌の主要な多剤排出タンパク質で、膜融合タンパク質AcrA、外膜チャネルToICと協力して機能する。今回AcrBの結晶構造を分解能3.5Åで決定した。AcrBの3個のプロトマーは、クラゲのような形のホモ三量体を作っている。各プロトマーは、厚さ50Åの膜貫通領域と70Åの突き出した頭部構造からなる。頭部構造の先端は漏斗型に開いていて、この部分でToICとAcrBが直接結ばれているらしい。この漏斗は、3本のαヘリックスで囲まれた穴によって、頭部構造の底部の中心にある空洞につながっている。この空洞は、頭部側面に3つの口があってペリプラズムとつながっている。各プロトマーの膜貫通領域には、12本の膜貫通αヘリックスが存在する。この構造から考えると、基質は細胞内部から膜貫通領域を経て運ばれ、ペリプラズムから3つの口を通して中央の空洞へと集められ、穴を通ってToICチャネルへと能動的に輸送されるのだろう。 Full Text PDF 目次へ戻る