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視覚:移動する視覚刺激が発達中の視蓋ニューロンに即時に誘発する方向感受性

Nature 419, 6906 doi: 10.1038/nature00988

視覚系の発達過程では、視覚入力のパターンが発達中の神経回路の精密化に対して教示的役割をもつ可能性があるが、特定の時空間的パターンを持った視覚入力がどのように回路発達を形づけるかについて、わかっていることは少ない。今回、ツメガエルの発達中の網膜‐視蓋投射系で、視蓋ニューロンの受容野が、特定の方向に移動する線分状光を網膜に繰り返し与えることで、数分以内に方向感応的に「訓練」できることがわかった。この方向感受性誘導現象は、線分の移動速度に依存して起こり、ランダムな視覚刺激によって起こることはなく、視蓋ニューロンの受容野の非対称的変化を伴っていた。さらに、こうした訓練依存的変化は、訓練時に視蓋ニューロンが発火することとNMDA(N‐メチル‐D‐アスパラギン酸)型グルタミン酸受容体の活性化とを必要としており、グルタミン酸性入力の活動誘発性増強に起因するものと考えることができる。発達中の神経回路は、発火時間依存的なシナプス調節に基づく予想と一致する機構で、特定の時空間的パターンをもった視覚入力によって瞬時かつ特異的に調節を受けるものと考えられる。

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