Letter 神経:渡り鳥の磁針方位決定に関する脳の左右差 2002年10月3日 Nature 419, 6906 doi: 10.1038/nature00958 脳機能の左右分化は、かつてヒトの特徴ともいわれたが、現在では脊椎動物に広くみられる現象だとわかっている。鳥類では、視覚機能の非対称性がよく調べられており、左右半球で異なる課題を扱っている。今回、鳥類の磁気感覚に関連した視覚系の左右差を調べたところ、磁場の方向の検出に関して極端な非対称性があることがわかった。渡り鳥を捕獲してケージに入れ、磁場だけを唯一の方位手がかりにしたとき、右目だけを使わせた鳥では正しい渡り方位に向かうのに対し、左目だけを使わせると渡り方位選択性が顕著に損なわれた。この結果は、目で視覚処理と平行して行われると考えられている方位決定のための磁気感覚は強く左右分化していて、右眼/左脳半球の優位状態にあることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る