in vivoでのヒストンのリシンのメチル化には、モノ‐、ジ‐、トリ‐メチルという3つの状態がある。ヒストンH3のリシン4(K4)は、活性なユークロマチン領域ではジメチル化されているが、休止状態のヘテロクロマチン領域ではジメチル化されていないことがわかっている。本論文では、酵母Saccharomyces cerevisiaeのSet1タンパク質がK4のジメチル化およびトリメチル化を触媒しうること、そして、多くの遺伝子の活性化を促すことを報告する。我々は、ジメチル化されたK4とトリメチル化されたK4を識別する抗体を用いて、ジメチル化が不活性および活性なユークロマチン域遺伝子の両方で起こるが、トリメチル化は活性な遺伝子でのみ見られることを示す。したがって、遺伝子発現の活性状態を決めるのは、トリメチル化K4の存在である。これらの知見は、メチル化状態が遺伝子活性状態の決定要因であるとする考え方を証明するものであり、これによりヒストン修飾状態の複雑性は従来の見方より少なからず増すことになる。