Letter

植物:アーバスキュラー菌根菌上に特殊化した寄生植物

Nature 419, 6905 doi: 10.1038/nature01054

10科の維管束植物に属する400種を超える非光合成種は、真菌から炭素を得ることから真菌従属栄養植物に分類される。この植物の多くは、緑色植物との間で共有する菌根菌から炭素を 「だまし取って」体表寄生的(epiparasitic)に生長する。既に調べられたこの種の寄生植物は、炭素移動を外生菌根菌に依存しており、この菌に対して例外的な特異性を示すが、多くの真菌従属栄養植物については菌種もその炭素源のいずれも同定されていない。真菌従属栄養植物の多くは、アーバスキュラー菌根菌(AMF;Glomeromycota門)と関連した植物に占有される森林で生長するので、寄生はAMFにより結びつけられた植物間でも生じる可能性があると考えられる。地球規模でみると、AMFは最も広く存在する菌根を形成しているので、植物が共生体をだます能力を持てば極めて重要なことであろう。今回、Arachnitis uniflora(コルシア科、単子葉類)の3個体群、5種のVoyria、および1種のVoyriella(リンドウ科、双子葉類)に由来する菌根、ならびに近隣の緑色植物について分析を行った。本論文では、非光合成植物がAMFと結びついており、特異的な寄生を示す場合があることを報告する。今回得られた結果は、自然界における植物間の炭素移動のかなりの部分にAMFが関与することを示している。

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