Letter

神経:網膜軸索の反発性誘導分子RGM

Nature 419, 6905 doi: 10.1038/nature01041

神経系の発生の際、軸索は誘導手がかり分子を頼って遠く離れた標的にたどりつく。軸索誘導のモデル実験系としてよく研究されているのは、網膜視蓋投射である。網膜は鼻側と耳側の二つに分けることができる。網膜の耳側半分から伸びる軸索は、中脳の一部である視蓋に勾配をなして発現している反発性の手がかり分子によって導かれる。本論文では、RGM(反発性誘導分子)と名づけた膜結合性糖タンパク質のクローニングと機能的性質について報告する。この分子は、既知の誘導手がかりと塩基配列上の相同性がなく、メッセンジャーRNAは胚の視蓋の前端から後端に向かって濃度が増していく勾配を作るように分布している。組換えRGMタンパク質は、ナノモル程度の低濃度で培養下の耳側軸索の成長円錐を壊すが、鼻側軸索には影響せず、つまり耳側網膜軸索を誘導したので、この分子の反発性軸索特異的な誘導活性が実証された。

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