Letter 材料:無定形材料における中間距離秩序の設計 2002年9月26日 Nature 419, 6905 doi: 10.1038/nature01022 通常、無定形材料は分子型の構造単位のランダムな組織からなると理解されている。しかし、ばらばらの化学結合と周期的な結晶格子の中間の構造組織は液体にさえも存在することが長く知られてきた。この中間距離秩序を説明するため、ランダムなネットワークや、クラスターと空隙からなるネットワークをもつ結晶型構造などの数値モデルが提案されてきた。それにもかかわらず、無定形材料の中間距離秩序を決定する構造上の特徴を理解し、制御することは、基礎的だが現在も解決されていない問題である。そのような秩序の最も顕著な特徴は全構造因子の第1ピークであり、第1回折線または「低Q」構造と呼ばれる。こうしたピークは、材料中の実空間での長い距離に対応しており、その起源を理解することは中間距離秩序の詳細を解明する鍵となる。今回我々は結晶工学の原理を用いて、無定形塩化亜鉛のネットワーク内に中間距離秩序の特異的なパターンを設計した。結晶モデルを用いて、構造上のさまざまな特徴が、低いQ値での回折に与える影響を示した。そのような無定形ネットワーク工学は、目的とする光学、電子、機械特性を生み出すのに必要な構造と特性の関係を与えると期待される。 Full Text PDF 目次へ戻る