Letter 化学:ペロブスカイト型チタン酸化物の原子スケール超格子における人工電荷変調 2002年9月26日 Nature 419, 6905 doi: 10.1038/nature00977 複合酸化物中の電荷スクリーニングの性質および長さスケールは、セラミック電圧依存型抵抗器(バリスタ)と酸化物トンネル接合、および混合原子価化合物の電荷整列にわたるさまざまなシステムにとって重要である。混合原子価化合物中の電荷不均化、長さスケール、配向の程度は、非常に多様であり、これらについて理論研究が集中的に行われてきた。しかし、微視的電子構造についてはほとんど知られていない。今回我々はSrTi4+O3中に界面が原子レベルで急峻なLaTi3+O3層を成長させることにより、これらの調査に理想的な構造を作成した。原子スケールの電子ビームを用いて、チタンサイトにある余分な電子の空間的分布を観察した。その超格子構造は2種類の絶縁体がベースになっているが、電子の空間的分布によって金属伝導性が得られている。界面の化学的急峻性にもかかわらず、中心チタンサイトがバルクのような電子物性を取り戻すためには最低5層のLaTiO3が必要であることを見出している。これは、長さスケールの短い電子応答が精査され、薄膜酸化物へテロ構造内に組み込まれうる構成に対応している。 Full Text PDF 目次へ戻る