Letter 進化:中国で新たに発見された変わったオビラプトロサウルス類恐竜 2002年9月19日 Nature 419, 6904 doi: 10.1038/nature00966 オビラプトロサウルス類は、獣脚類恐竜のなかで骨格が高度に特殊化した風変わりな一群である。本論文では、中国の白亜紀前期の義県層下部で出土したオビラプトロサウルス類の新属新種Incisivosaurus gauthieriを報告する。この新種には、頭高の低い頭骨や歯のある顎といった、より典型的な獣脚類に近い特徴がいくつか見られ、これによって、オビラプトロサウルス類と他の獣脚類との形態的な隔たりは大きく縮まることになる。Incisivosaurusには、齧歯類の門歯に似た1対の前上顎歯と、小型で槍先状をした磨耗交合面の広い頬歯がある。これらの歯の特徴は、獣脚類ではこれまで知られていないものであり、植物食であったことを示唆している。今回の発見は、収束進化の一例となり、非鳥類型獣脚類の生態が、これまで予想されていたよりもはるかに多様であったことを示すものだ。 Full Text PDF 目次へ戻る