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生化学:ヒトスプライソソームの包括的なプロテオーム解析

Nature 419, 6903 doi: 10.1038/nature01031

mRNA前駆体のイントロンは、5種の核内低分子RNAおよび多数のタンパク質からなる巨大分子装置であるスプライソソームによって正確に除去される。個別に精製された核内低分子リボ核タンパク質、および塩溶液中で安定なスプライソソームの「コア」粒子についての分析から、スプライソソームのタンパク質成分についてはかなり解明が進んでいる。しかし完全で機能を備えたスプライソソームを構成するタンパク質の完全なセットはまだ明らかにされていない。今回、マルトース結合タンパク質を用いたアフィニティークロマトグラフィーにより、高純度で機能を備えたスプライソソームを単離した。またナノスケールのマイクロキャピラリー液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析を行い、約145種のスプライソソームタンパク質を同定した。これにより、スプライソソームは、これまで性質が明らかにされた細胞装置の中で最も複雑なものとなる。今回得られたスプライソソームは、既知の全スプライシング因子と58種の新たに同定された成分から構成される。このスプライソソームは、スプライシング以外の遺伝子発現段階において果たす役割がすでに知られているか、または推定されている、少なくとも30種のタンパク質を含んでいる。このような複雑さは、多数のイントロンをもつ後生動物のmRNA前駆体のスプライシングだけでなく、遺伝子発現におけるスプライシングと他の過程との広範囲に及ぶ共役の仲介にも必要であるのかもしれない。

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