Article 免疫:ウラシル‐DNAグリコシラーゼ阻害による免疫グロブリン超変異の経路の変化 2002年9月5日 Nature 419, 6902 doi: 10.1038/nature00981 機能的な免疫系は、幅広い種類の免疫グロブリン分子の産生に依存している。免疫グロブリン可変領域(IgV)遺伝子は、超変異による遺伝子再編成の後に多様化される。DNA脱アミノ化モデルにおいて、我々は活性化誘導型脱アミノ酵素(AID)によるdC残基のdUへの脱アミノ化が、この多様化を引き起こすことを提唱してきた。超変異性であるニワトリのDT40 B細胞では、ほとんどのIgV変異がdC→dG/dAまたはdG→dC/dTのトランスバージョンであり、これはウラシル‐DNAグリコシラーゼの除去活性により生じた塩基の欠失部位上での複製が原因であると考えられる。このウラシル‐DNAグリコシラーゼ活性を阻害すると、代わりにdU損傷上での複製をもたらすはずであり、dC→dT(及びdG→dA)のトランジションが結果として生じるであろう。本論文で我々は、ウラシル-DNAグリコシラーゼ活性を阻害するバクテリオファージ由来のタンパク質を発現させたDT40細胞では、IgV遺伝子の変異がトランスバージョン優位からトランジション優位へと変更することを示す。これは免疫グロブリン遺伝子座それ自体のdC→dUへの脱アミノ化が抗体の多様化に関与するという良い証拠である。 Full Text PDF 目次へ戻る