Letter

医学:凝固因子IXaの可逆性拮抗剤としてのRNAアプタマー

Nature 419, 6902 doi: 10.1038/nature00963

多くの治療薬には患者にとって有害な効果が付随する。抗凝固剤は、患者の罹患率や死亡率を増加させる激しい出血といったような急性の合併症を生じることがある。解毒剤による制御は、薬物の作用を調節するために一番安全な手段である。この理由から、その限界と毒性が知られているにもかかわらず、ヘパリンの使用は依然として多い。それはへパリンはプロタミンというポリペプチド解毒剤によって制御できる唯一の抗凝固剤だからである。現在までに、薬剤と解毒剤の組み合わせを開発するための普遍的な方法は記述されていない。我々は解毒剤によって制御できる抗凝固剤を作るために、核酸に固有の性質を利用して、薬剤と解毒剤の組み合わせを合理的に設計できるかどうか研究した。本論文で我々は、抗凝固因子IXaに対するタンパク質結合性のオリゴヌクレオチド(アプタマー)が強力な抗凝固剤であることを示す。我々はまた、このアプタマーに相補的なオリゴヌクレオチドが、健康な被験者及びヘパリンに耐性でない患者の血漿中で、この新しい抗凝固剤の活性を効率的に打ち消すことができる解毒剤として作用することを明らかにする。従って、この方法は、薬剤と解毒剤の組み合わせを合理的に設計するために一般的に使えると思われるので、より安全で調節可能な治療薬の開発に道を開くものである。

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