Letter 細胞:コヒーシンをヒト染色体に結合させるクロマチンリモデリング複合体 2002年8月29日 Nature 418, 6901 doi: 10.1038/nature01024 ヌクレオソームDNAは高次構造をとっており、タンパク質DNA相互作用をに関わる細胞内の多くの過程を妨げている。だが、姉妹染色分体の接着にかかわる細胞装置であるコヒーシン複合体が染色体分離の際に機能を果たすためには、ヌクレオソームDNAに接触する必要がある。この接触を可能にする装置がクロマチンリモデリング因子である。ここでは、ISWI(SNF2h)を含むヒトクロマチンリモデリング複合体の単離を報告する。この複合体には、コヒーシン複合体とNuRD複合体の成分が含まれる。このコヒーシン複合体のhRAD21サブユニットがSNF2hのATPアーゼサブユニットと直接結合することがわかった。クロマチン免疫沈降実験によってhRAD21、SNF2h、Mi2の結合部位の位置を調べたところ、これら3種のタンパク質がヒトDNAのAlu配列を含む部分に特異的に結合することが明らかになった。SNF2h/コヒーシン複合体とクロマチンとの結合とヒストン尾部の修飾との間には、関連性があることを発見した。また、コヒーシン複合体とクロマチンとの結合はDNAメチル化の状態によって調節できることも明らかにした。さらに、SNF2hのATPアーゼ活性がhRAD21のクロマチンへの結合にかかわりがあることを示す証拠も得られた。 Full Text PDF 目次へ戻る