Letter 遺伝:線虫Caenorhabditis elegansでは筋肉で発現する遺伝子が染色体上でクラスターとなっている 2002年8月29日 Nature 418, 6901 doi: 10.1038/nature01012 染色体には、遺伝子が発現可能な開いたクロマチン領域と、遺伝子が発現しない閉じたクロマチン領域とがある。開いたクロマチン領域の典型的な例としては、ショウジョウバエの多糸染色体に見られる「パフ」や、ランプブラシ染色体から伸び出たループなどがある。単一の開いたクロマチン領域から複数の遺伝子が一緒に発現するのが通常であるなら、共発現する遺伝子の位置関係は染色体上にクラスター状になるはずだ。我々は、共発現する遺伝子がクラスターになっているかどうかを調べるため、第1幼生期にある線虫Caenorhabditis elegansの筋肉で発現する遺伝子群の染色体上の位置を調べた。そして本論文において、線虫で共発現する遺伝子は染色体上に遺伝子2個〜5個からなるクラスターになっていることを示す。これは、1つのクロマチン領域からの発現が数個の遺伝子まで及びうることを示唆する。これらの観察結果から、ゲノム構造には、高次的な組織化があることが明らかになり、そこでは染色体上の遺伝子の並び方が組織特異的な遺伝子の発現の仕方と相関している。 Full Text PDF 目次へ戻る