Letter

生化学:筋の巨大タンパク質タイチン(コネクチン)の分解工学

Nature 418, 6901 doi: 10.1038/nature00938

細胞内に存在する複雑な分子集合体の多くは、1個の分子の研究により、機能の解明が可能になった。タイチンは、筋肉に受動的弾性力を供給している。各タイチン分子はサルコメアの半分を超えるところまで伸びており、その伸展性については、生体内の原位置でも1個の分子レベルでも研究されている。こういった研究の結果、タイチンは単純なエントロピーばねではなく、構造に依存した複雑な弾性をもつことが示唆されている。今回タンパク質工学と単分子原子間力顕微鏡観察によって、ヒト心筋タイチンの弾性領域を構成する力学部品を調べたので報告する。これらの力学因子を組み合わせると、筋肉中でのタイチンの巨視的挙動が説明できる。この研究によって、タンパク質の機能が部品の総和として再構成できることがわかった。

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