Letter

地球:ウッドラーク・リフト(パプア・ニューギニア)の変成コアコンプレックスにおけるマントルの補償

Nature 418, 6900 doi: 10.1038/nature00990

地球上の大きく伸張したリフト系の多くでは、テクトニクスにより上部地殻が除去されて地殻中部の岩石が露出し、変成コアコンプレックスを形成している。このような構造により、大陸上部地殻は数10キロメートルに及ぶ伸張に適合することができるが、下部地殻とその下にあるマントルがどのような応答をするかは明らかではない。また、上部地殻が除去されたにもかかわらず、そのようなコアコンプレックスは高い高度の地形を保持し、アイソスタシー平衡を保っている。米国西部のコアコンプレックスの多くではその下に平らなモホ不連続面があるので、その高度は下部地殻における流れかあるいは火成活動による底付け作用(アンダープレーティング)によって支えられていると一般的には考えられている。このような過程は、上部地殻の伸張とマントル内の伸張とを分離しているに違いない。それとは対照的に、ここではウッドラーク・リフト西部の変成コアコンプレックスにおける地震学的観測を示し、地表における伸張が最も大きい地域の下では地殻全体が薄くなっていることを示す。このコアコンプレックスは5〜10 km Myr-1という速度で活発に露出しており、その下の地殻の薄化は地震波速度が遅いことからも示されるように異常に密度の低いマントル岩により補われているようである。少なくともこの場合においては、変成コアコンプレックスの成長と大きな伸張への適合は、単純な地殻の現象ではなくマントルの伸張を伴っていると結論できる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度