Letter 宇宙:タイタンのもやの構造を決める風の要素 2002年8月22日 Nature 418, 6900 doi: 10.1038/nature00961 土星最大の衛星であるタイタンは、太陽系内で唯一濃い大気をもつ衛星である。タイタンの大気は主に窒素からなり、地上気圧が1.5気圧、温度が95Kとなっている。季節的に変化するもやがタイタンを取り囲んでいるが、このもやは、大気循環を引き起こす加熱と冷却の主要な源であると考えられる。もやには、まだ説明されていない多数の特徴がある。もやは『極冠』を含むいくつかの層からなり、明らかな南北半球非対称性がある。また上層の大気は、地表付近よりもかなり速く回転しており、また分点では各緯度における大気温度が著しい非対称性を見せている。本論文では、従来観測されたもやの特徴を説明できると考えられる、タイタンの大気の数値シミュレーションについて報告する。我々のモデルに新たに付加された重要な要素は、もやの形成と大気力学の関連づけであり、ここにはもやと風との強い正のフィードバックの要素が含まれている。 Full Text PDF 目次へ戻る