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細胞:ACFによるATP依存性クロマチン形成の動態

Nature 418, 6900 doi: 10.1038/nature00929

DNAがクロマチンを形成する過程は、真核生物ゲノムの複製や修復には不可欠で重要な過程である。クロマチンの形成がATPに依存した過程であることは、20年近く前から知られている。ATP依存性クロマチン集合因子(ACF)は、ATP加水分解のエネルギーを使ってヒストンを転移して周期的なヌクレオソーム構造をつくる。ACFのISWIサブユニットは、ヘリカーゼに似たATPアーゼである。ここではACFが、クロマチン形成開始とともにDNA鋳型に作用し始めることを明らかにする。またACFは、ヌクレオソームを不規則に散在させるのではなくて、局所的に並べて形成することも観察できた。精製したACF依存性クロマチン形成系を用いて、ACFはヌクレオソーム形成の際に1塩基対あたり2〜4分子のATPを加水分解することがわかった。このATP加水分解の割合は、DNAヘリカーゼがDNAを巻き戻す際とほとんど同じである。これらの結果は、ACFが ATPを駆動力としてDNA上を移動しながらクロマチンを形成する、DNAトラッキング(DNA塩基をなぞりながら滑る)機構が存在することを示唆している。また、ACFについて考えられるこの機構は、ISWIサブユニットを含む他のクロマチン再構築因子の作用にも重要な意味をもつかもしれない。

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