Letter 物理:励起子系における巨視的な秩序状態 2002年8月15日 Nature 418, 6899 doi: 10.1038/nature00943 渦糸の規則配列という形で巨視的なコヒーレンスを示す量子液体には、超伝導体、液体ヘリウム、ボース―アインシュタイン凝縮体などさまざまな種類がある。しかし、半導体中の巨視的秩序をもつ電子状態を実験により観察することは、困難であり比較的手つかずの問題であった。そのような状態を実現するための有望な方法は、半導体系で形成しうる励起子、つまり電子と正孔の結合対を利用することだ。低密度では励起子はボース粒子であり、数ケルビンという低温では、励起子は量子液体、すなわち統計的に縮退したボース気体かボース―アインシュタイン凝縮体さえも形成しうる。今回、GaAs/AlGaAs結合量子井戸における準2次元励起子気体のホトルミネセンス測定と巨視的秩序状態の観察を報告する。我々の空間分解測定により、環形の放射パターンが円構造に分断され、最大1mmの長さにわたって周期配列を形成することが明らかとなった。 Full Text PDF 目次へ戻る