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生理:アブシジン酸活性化プロテインキナーゼによるRNA結合タンパク質の調節

Nature 418, 6899 doi: 10.1038/nature00936

植物でも動物でも、ストレス情報伝達にはプロテインキナーゼが関与している。植物ホルモンであるアブシジン酸は、乾燥や塩、低温などといったストレスに対する植物の応答にかかわっている。アブシジン酸活性化プロテインキナーゼ(AAPK)は、孔辺細胞で見つかった気孔の開閉を制御するキナーゼで、細胞膜のイオンチャネルを調節することが明らかにされている。ここでは、ヘテロ核RNA結合タンパク質A/Bとの配列に相同性のあるAAPK結合タンパク質1(AKIP1)が、AAPKの基質であることを報告する。AKIP1は、ストレス状況のもとで細胞を守る働きに関係するタンパク質デヒドリンのメッセンジャーRNAに結合するが、それにはAAPKによるリン酸化が必要である。AAPKとAKIP1は孔辺細胞の核に存在し、これらの細胞にアブシジン酸を与えると、AKIP1は核内スペックルを思わせる核内フォーカスをつくって局在する。これらの結果が示すように、ヘテロ核RNA結合タンパク質のRNA標的がリン酸化に制御されて識別される現象が真核生物で一般的に見られる可能性があり、また植物ホルモンが、急激な核内再編成におけるタンパク質の挙動を調節している可能性がある。

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