Letter

医学:マウスに移植した哺乳類新生仔の精巣で作られる精子

Nature 418, 6899 doi: 10.1038/nature00918

精子形成は、成体期に実質的に無限の精子を産生する生産的で高度に統制のとれた過程である。生殖細胞の連続的な増殖と分化は、別の精巣区画、特に支持細胞であるセルトリ細胞との微妙なバランスの上になりたっている。ヒトおよび大型動物の精巣機能の複雑な多くの側面は、適切なin vitroまたはin vivoのモデルがないために解明が進んでいない。生殖細胞を移植することで、げっ歯類ではドナー由来の完全な精子形成が認められているが、他の哺乳動物では認められていない。未成熟哺乳類の精巣に由来する移植組織における精子産生、また異なる種の移植組織における精子産生は成功していない。今回、マウス、ブタ、ヤギの新生仔の精巣組織をマウス宿主に移植して完全な精子形成を確認したので報告する。この方法では精巣構造の完全性が維持され、精巣機能の研究と操作、さらには雄の生殖細胞系列の保存に不可欠な精子が得られる。今回の結果は、さまざまな哺乳類種に同じ方法が適用できることを示している。

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