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細胞:Rac1とNckによるWAVE1誘導型アクチン重合核形成の調節メカニズム

Nature 418, 6899 doi: 10.1038/nature00859

WASP(Wiskott-Aldrich syndrome protein)ファミリータンパク質であり、verprolin相同タンパク質である、ScarあるいはWAVEとよばれるタンパク質は、細胞運動に主要な役割を果たすRacからアクチンに至る情報伝達系を媒介すると考えられている。類似の情報伝達系であるCdc42‐アクチン系では、Cdc42がWASPに類似したN-WASPと直接相互作用し、アクチンの重合を促進することが知られている。しかし、Rac-WAVE系でこのような直接的な相互作用が起こるかどうかはわかっていない。今回、我々はRacとアダプタータンパク質であるNckがWAVE1を介してアクチン重合核形成を起こすメカニズムについて報告する。WAVE1は、ヒトPIR121に相当するタンパク質(p53誘導型mRNA,分子量140,000)、Nap125(NCK関連タンパク質、分子量125,000)、そしてHSPC300と異種四量体複合体として存在している。組換体のWAVE1タンパク質がそれ自身活性があるのに対して、四量体として存在するWAVE1複合体は不活性であることから、Rac1とNckはWAVE1複合体を解離し、活性のあるWAVE1-HSPC300を遊離させることにより、アクチンの重合核形成を起こすものと考えられる。

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