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視覚:霊長類一次視覚野の水平視差への予想外な特化

Nature 418, 6898 doi: 10.1038/nature00909

2つの目は水平に離れてついているため、注視点より遠いか近いところにある対象は両眼網膜の別々の場所に投影することになり、それぞれは主に水平座標が異なっている(水平両眼視差)。視差選択性ニューロンの研究は、一方向(多くは水平方向)の視差を与えることで行われてきたが、それでは符号化が水平軸にそった視差の処理に特化しているかどうかはわからない。したがって、視差選択性が自然環境内にある視差に対して同様の特化をしているかどうか、はっきりしていない。今回、覚醒状態で注視を行っているサルで、一次視覚野(V1)の視差選択性ニューロンの性質を、ランダムドットステレオグラムを用いて調べてみた。水平・垂直方向の視差をさまざまに組合せたドットを示し、二次元的視差に対する応答の大きさの等高線図を作った。その結果、等方位的な視差刺激を行っても、応答等高線図は水平視差の軸方向に引き延ばされた形になることがわかった。つまりこれらのニューロンは、水平方向の視差に対して垂直方向の視差より広い発火率調節を行うのである。この結果は、視差選択性ニューロンが水平方向視差の処理へ特化しており、視差選択性についての従来のモデルをかなり修正する必要があることを示している。

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