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医学:自然に生じるMTA1異形体は細胞質内にエストロゲン受容体‐αを隔離する

Nature 418, 6898 doi: 10.1038/nature00889

エストロゲン受容体(ER)は乳癌の治療のための良い予後診断マーカーとなる。転移性癌抗原1(MTA1)の発現亢進は、幾つかのヒトの癌の侵襲性と転移能に関連しており、核内ER-αのコリプレッサーとして機能する。本論文で我々は、自然に生じる短いタイプのMTA1(MTA1s)を同定する。これは、ロイシン‐アルギニン‐イソロイシン‐ロイシン‐ロイシン(LRILL)というER結合モチーフを伴う33アミノ酸残基の以前には知られていなかった配列を含んでいる。MTA1sは細胞質に局在し、ERを細胞質内に隔離し、そしてERの非ゲノム的な反応を増強する。MTA1sのLRILL配列を取り除くことによってコリプレッサー機能及びERとの相互作用が失われ、ERの核内への局在が回復する。乳癌細胞における上皮細胞増殖因子受容体‐2の制御不全は、MTA1sの発現とERの細胞質での隔離を促進する。乳癌細胞でのMTA1s発現は、リガンド誘導性のERの核内移行を防ぎ、悪性の表現型を刺激する。MTA1sの発現はヒト乳癌において増加しており、核内のERは無いかもしくは少ない。MTA1sによる細胞内でのERの局在調節は、核からの排除によって核内受容体シグナル伝達を変化させるメカニズムを表している。

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