Letter 生化学:細菌のタンパク質輸送複合体SecYEGの三次元構造 2002年8月8日 Nature 418, 6898 doi: 10.1038/nature00827 ポリペプチドの輸送と膜への組み込みを行うのは、あらゆる細胞の膜に存在する特殊なタンパク質複合体である。このSec輸送経路は、非常に重要で、しかも広範囲に存在するタンパク質輸送経路である。細菌細胞膜では、このチャネルは、SecY、SecE、SecGをサブユニットとするヘテロ三量体膜タンパク質複合体のオリゴマーによって作られている。小胞体膜のチャネルは、類似のSec61複合体から作られている。本論文では、大腸菌のSecYEG複合体の面内分解能8Åでの構造を報告する。SecYEGの二次元結晶から計算した三次元地図では、広い細胞質側ドメインをはさんで、2枚の膜がサンドイッチ様に結合している構造が得られた。それぞれの膜は、SecYEGの二量体からなる。SecYEG単量体には膜貫通ヘリックスが15本含まれる。二量体の中心には、16×25Åの空洞が見られ、ペリプラズム側は2本の大きく傾いた膜貫通ヘリックスによって塞がっている。これが、タンパク質通過チャネルの閉じた状態にあたるのかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る