Letter

発生:脊椎動物の四肢発生における遠近パターン形成の見直し

Nature 418, 6897 doi: 10.1038/nature00945

「進行帯(progress zone)」モデルは、脊椎動物の四肢が順次発生する機構を理解する枠組みとなる。このモデルによると肢芽先端部にある一定幅の領域(進行帯)の未分化細胞は、細胞運命がより近位からより遠位へと変更されるような位置情報の漸進的な変化を受ける。この位置価(細胞運命)の変化は内部時計により進行させられると考えられ、この時計の活性は細胞が進行帯に留まっている限り維持される。しかしながら細胞分裂によって、これらの細胞は最も近位のものから、進行帯の境界から外に連続的に押し出される。それらが外に出ると時計の機能は消失し、細胞は進行帯で最後に得た位置価で固定される。このモデルとは対照的に、我々のデータは四肢発生の初期において四肢の分節が個別の領域としてすでに指定され、その後の発生ではこれらの前駆細胞集団が増殖してから分化することを示唆する。しかしながら我々は同時に、遠位の四肢間充織が順次決定され、すなわち不可逆的に固定され、細胞が取り得る遠近運命の幅が順次制限されていくことも見出した。

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