Letter 細胞:有糸分裂の終了には、APCに依存して起こる有糸分裂サイクリンClb2の分解が不可欠である 2002年8月1日 Nature 418, 6897 doi: 10.1038/nature00856 サイクリンの分解は、細胞周期の制御に中心的役割を果たしている。有糸分裂の終了には、Cdc20によって活性化された後期促進複合体(APCCdc20)による、S期サイクリンClb5の分解が必要だとされていた。またClb5の分解は、APCの調節サブユニットCdh1(Hct1とも呼ばれる)とサイクリン依存性キナーゼ阻害物質Sic1がCdc14ホスファターゼによって脱リン酸化されて活性化されるのにも必要で、この活性化により有糸分裂キナーゼの不活性化と有糸分裂の終了が起こると考えられていた。しかし本論文では、APCCdc20が関与するClb5分解がそれほど起こらなくても、またCdh1とSic1がなくても、紡錘体の分解が起こって細胞分裂が終わりまで進むことを明らかにする。有糸分裂の終了には、Clb5分解の代わりに、分解シグナル(destruction box)に依存した有糸分裂サイクリンClb2の分解が必要なことがわかった。APCCdc20は、Clb2分解初期の重要な段階に必要な可能性があり、有糸分裂終了時の諸現象の大半が起こるには、このClb2分解の初期段階さえ起これば十分らしい。Cdh1とSic1は、Clb2-Cdk1をさらに不活性化するのに必要で、細胞の大きさとG1期の長さを制御している可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る