Letter

生態:フラクタル幾何学から、哺乳類および鳥類の行動圏に対して変化する体サイズのスケーリング関係を予測する

Nature 418, 6897 doi: 10.1038/nature00840

生物とその環境との複雑な相互関係を、体サイズの関数として記述するスケーリング則によって、生物学を総合するという興味をかきたてる研究領域への展開が期待される。行動圏の広さ、つまり個々の生物が生活に利用する領域は、行動、生理、個体群密度を統合する重要な生態学的変数であり、生物体の大きさに強く依存する。本論文では、資源と出会う率が体サイズの関数という、フラクタルな資源分布に基づく行動圏−体サイズのスケーリング則の新モデルを提示する。このモデルからは、行動圏に対する普遍的で定常的なスケーリング指数は予測されないが、資源の密度および分布の幾何学的制限によって、数値群の可能な範囲が規定される。このモデルによって、相反するように見える従来の研究結果を1つにまとめることができ、肉食や草食の哺乳類や鳥類の間でスケーリング指数に見られる差異を説明できる。そして、このモデルで、生息域の細分化につれて行動圏が増大するという予測や、大型の種の行動圏は小型の種に比べて生息域の細分化の影響を受けやすくなるという予測が得られた。

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